2023/03/21・本日・【春分】+『雀始巣』+「漫画三昧」
春分の日をやはらかくひとりかな/山田みづえ
春分の猫と一緒に不貞寝かな/小栗釣月

二十四節気・第四・【春分(しゅんぶん)】。

「日天の中を行て昼夜等分の時也」
春分や釣竿抱え父子行く/小栗釣月
昼夜の時間がほぼ等しくなる日。

暑さ寒さも、彼岸まで、春分は、春の彼岸の中日にあたります。
春分は極楽浄土に最も近づく日なんですね~。
また、昔は、春分の日を目安に穀物の種を蒔いたと言います。
さて、春は心の種を蒔く時期でもありますネ、心のタネは、クサと言います。
言い種(ぐさ)、語り種(ぐさ)、想い種(ぐさ)・・・。
草でも良いと思うのです。
が、しかし、種の方が芽生えるようで良いではアリマセンか。
あ~、出会いと別れの季節でもありますネ~。
この時期には、たくさんの想い出があります。
では、『春分』。

春分やおどけ声なる鴉ゐて/鈴木セツ
春分や此岸も彼岸も義理人情/時澤藍
日めくりに春分透けて見えしかな/林菊枝
春分点地球寝返り春迎ふ/海老原嘉雄
春分の日なり雨なり草の上/林翔
春分の水の惑星微熱あり/小栗釣月

二十四節気・第四・【春分】・初候。
七十二候・その十[雀始巣(すずめはじめてすくう)]
ねやのうへに雀のこゑぞすだくなる出でたちがたに子やなりぬらむ/曾禰好忠

暖かくなり雀が巣作りを始める頃。
白スズメを瑞鳥(吉報の前兆とされる鳥)とし、聖武天皇や桓武天皇へ献上された記録があります。
近年は減少傾向にある雀ですが日常的には一番見る小鳥ではないでしょうか。
え~と、雀の巣ってドコにアルんでしょうかね?
見たことがありません、上手に隠していますね。
一説によると屋根瓦の下や軒先などに、枯れ草、藁などで営巣するそうです。
しかし、巣立つと巣は不要となり、集団生活へ戻るのです、寂しがりやなのでしょうか(笑)。
雀は単体では季語ではなく、子雀、雀の子、親雀などが春の季語となりますネ。
雀の子そこのけそこのけお馬が通る/小林一茶

と、言う事で、雀の子。
大仏の鼻で鳴くなり雀の子/小林一茶
子雀や和食パン食三世代/中田敏子
交番に届けられたる雀の子/甲斐遊糸
子雀のつつつと風につんのめり/蓮井いく子
コロコロと風に掃かるる雀の子/小栗釣月

支那の宣明暦での七十二候・その十は、玄鳥至(燕来る)。
燕が南からやって来る頃 。
清明、初候、玄鳥至と同じ。
今日読む漫画。
『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』1巻から13巻、一気読みデス。


アニメもドラマも見てませんからお初の感激ですヨ~♪