勿忘草(わすれなぐさ)。
*句集【雨覆】(1948年)
勿忘草若者の墓標ばかりなり/石田波郷

戦禍のウクライナも、そして露西亜も、若者の墓標が悲しい。
春の季語、【勿忘草】。
傍題、忘れな草・わするな草・藍微塵(あいみじん)。

1㎝にも満たない可憐な瑠璃色の花。
愛らしく、印象的な名前ですよね。
なのでタクサンの歌のタイトルになりました。
あの、尾崎豊の名曲、『forget-me-not』。
もちろん【勿忘草】の事ですネ。

「小さな朝の光は疲れて眠る愛にこぼれて」
「初めて君と出会った日僕は
ビルの向こうの空をいつまでも探してた
君が教えてくれた花の名前は
街に埋もれそうな小さな忘れな草」
「君は僕の心にさく小さな花
街に埋もれそうな忘れな草」
と、言う事ですが・・・。
片隅に咲いている【勿忘草】ばかりじゃございません(笑)。
実は、野生化してあちこちで群生化もしています。
群生しているのは外来種の勿忘草が多いようですね~。
〇ノハラワスレナグサ(明治時代に輸入)。


〇シンワスレナグサ(1900年代?)。


そして、日本固有種の勿忘草と言えば、『エゾムラサキ』ですね~。


外来種に押され気味です・・・。
しかも、交配もされて素人にはどれがどれやら(笑)。
ま、小さい瑠璃色の可愛い花=勿忘草って事でいいいんじゃないでしょうか。
適当でスイマセン。

わがための勿忘草を妻の墓/森澄雄
勿忘草人は恋にも死ににけり/林翔
花よりも勿忘草といふ名摘む/粟津松彩子
情夫待つ勿忘草の風の中/高橋彩子
置き手紙勿忘草に挟みけり/小栗釣月

桜前線急速北上中。
凄い。
侍J、世界一。
お疲れ様でした。
