鶯笛。
ポケットの鶯笛に手の触れぬ/佐藤和枝

子供の頃、誰に作ってもらったんだろう。
竹蜻蛉と鶯笛。
そうだ、竹で凧も作ったなぁ。
鶯笛・・・上手に吹けば、鶯そっくりの音が出るだよね。
親友達と日光に旅行に行った時に売ってたなぁ。

うぐひす笛吹きつ商ふ梅日和/井口初江
鶯笛買うてすぐ吹く大宰府路/秋千晴

梅に鶯。
梅園の販売所で売られていることもあるね。
名物らしいけど(笑)。


買うて来し鶯笛の吹きどころ/小田ひろ
鶯笛、どこで吹くかが問題だっ。
私より、少し上の世代の方は郷愁の玩具なのではないだろうか・・・。
霞む野に鶯笛を籟すかな/松瀬青々
去年の私のトコの初音は四月四日。
あ、初音をご存じない。
初音とはですね~、春季、はじめて聞く鳥の声などデス。
俳句の世界では初音と言えば、鶯です。
今年は桜も早いみたいだから、初音も早いかしらネ~♪
親子して鶯笛を吹きにけり/婆羅
鶯笛の歴史は古いのです。
元々は子供の玩具では無く、鶯の鳴き合わせの訓練用に用いられたのが最初ですネ。
鶯のつけ声(声ならし)には不可欠のモノでした。
ちなみに、鶯の鳴き合わせとは、文字通り、手飼いの鶯を持ち寄りその声の優劣を競ったゲームのことです。

室町時代からあった競技らしく、江戸期の文化年間に大ブームとなったようです。
もちろん現在は違法です、鶯を捕獲する事さえ出来ません。
雀より鶯多き根岸かな/正岡子規
明治でもそうなんですから、江戸期に鶯はどんだけいたのでしょうかね~(笑)。


口笛へ鶯笛で応へけり/石田嘉江
叱られてひねもす鶯笛を吹く/山越勝美
山路来て鶯笛にだまさるる/石添火人
望楼に鶯笛のはねかへる/九万田一海
神苑に鶯笛と笙響く/小栗釣月

早く本物の鶯が鳴かないかしら(笑)。
本日、朝から野暮用が続き帰宅未定。
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ごめんなさい。