令和五年(2023年)七月【俳句愛好会・幹】今月の句、落掌致しました。
真夏日の連続。
連衆の皆さん、如何お過ごしですか?
体調管理に気を配り、十分にご注意くださいマセ。
八月八日は立秋デス。
歳時記を秋季に持ち替えて下さいね。
まぁ、秋の気配など微塵もありませんが・・・(笑)。
九月十日(日)の吟行句会。
詳細は今週中に送ります。
さて、今月の俳句愛好会『幹』の兼題は、『花火』でした。

他、夏の季語で自由題。
投稿いただいた会員の皆さんへの添削&アドバイスは随時。
会報は八月十五日頃まで送付します。
尚、次回の兼題は、秋の季語、『天の川』とします。

傍題も様々ありますが、今回は、『天の川』に、限定します。
誠に、「MilkyWay」ですなぁ(笑)。

荒海や佐渡によこたふ天河(天の川)/松尾芭蕉
奥の細道の名吟。
芭蕉のように地上の大きなものと合わせるか。
うつくしや障子の穴の天の川/小林一茶
療養中の一茶が臥して詠んだ一句。
このように生活の中の小さいものと合わせるか。
あれこ、考察しましょう。
異論もあるようですが・・・(笑)。
星も月も秋が最も美しいとしたのは古人であります。
また、四季において、天の川が、最も高い位置にかかるのが初秋です。
天の川は、秋こそ、明るく美しく見えるような・・・気がする(笑)、のでありまするぅぅぅぅ。。

では、例句。
山の温泉(ゆ)や裸の上の天の河/正岡子規
子規が元気な頃、旅中の湯本温泉(岩手県)での一句。
山中の露天風呂にて上機嫌な子規であります。
素っ裸で天の川を見上げています。
人工の明かりがほとんど無い子規の時代には今よりもっと美しかったことでしょう。
九頭龍(くずりゅう)の洗ふ空なる天の川/細見綾子
九頭龍とは、数多の龍の中で最も神格が高い諸龍の王です。
龍神信仰の頂点にして、一つの体に九つの頭を持つ最強の龍神です。
雨乞いと言えば九頭龍ですね。
また、真言密教においても、善神とされ、胎蔵界曼荼羅の水天の眷属になっています。
ファンタスティックにてロマンティック、しかも壮大・・・綾子らしい。
九頭龍の伝承は各地にあります、詳しくはググッて頂きたい。
天の川の水をくみきて茶の湯かな/有吉佐和子
佐和子邸で開催された「七夕の茶会」の時の一句らしい。
招かれた某が、茶会の様子を書いているので、引用します。
お茶席の床の間の掛軸は、天の川にちなんだ勝海舟の書。
佐和子による濃茶が振る舞われた後、「句会をやりましょう」と言う事となった。
掛軸は漱石の句のものに替えられ、花瓶の花も「猫のひげ」に替えられたと言う徹底ぶり。
さすが、有吉佐和子女史、お洒落な趣向の句会ではありませんか。
寝袋に顔ひとつづつ天の川/稲田眸子(いなだぼうし)
秋の登山かキャンプでしょうね。
登山もキャンプも夏の季語ですが・・・。
私も娘達が小さい頃よくキャンプに行きました。
夏のキャンプはNG・・・暑いし、虫はいるし、不衛生だし、良い事は無い。
秋のキャンプが一番です、そしてこの句のように天の川を見る事が出来ました。
天の川由々しきことに臍がある/永末恵子
なんともトボケタ一句。
しかし、味わい深く神秘的。
サラッとこんな句が詠めるとは・・・あやかりたい。
『すゝしさや臍の真上の天の川/正岡子規』にインスパイアされたか?
母と繋がれていた臍・・・命が尽きる時に臍は天の川に繋がれるのかもデス(笑)。
水の星幾多あらむや天の川/青野迦葉
最近の天文学では、宇宙に知的生命体がいる確率は100%と断定しています。
地球的考え方では、生命=水の惑星と言う事になりますね~。
天の川の中に生命を宿す星がどれだけあるのかなぁ~と作者は思っています。
いつか会えると良いのですが・・・(笑)。
天の川熱帯林に鰐を焼く/柴田由乃
これは凄いよね~。
実景なのでしょうか?
アマゾンあたりでワニを焼いて喰っている。
その頭上に天の川が・・・もちろんアマゾン川と重ねているのでしょうね。
ビックリポンの壮大過ぎる一句。
おまけ。
『荒海や佐渡によこたふ天河(天の川)/松尾芭蕉』
我が越後の出雲崎から佐渡を望んだ一句らしいんだけど。
実は句会の当日は、雨だったりしてぇぇぇぇぇ(笑)。
この句のお陰で、天の川の句を詠む事はなかなか難しいワケですよね~(笑)。
奥の細道の日本海ラインから、芭蕉は常に海と佐渡を意識していたのでしょうネ。
この時期の越後の海はほとんど荒れませんヨ~。
などと言う、現実的な批判は無視致しましょう。
流刑地であった佐渡の海を荒らしたのは、芭蕉の心の叫びなのです。
無念の政治犯、宗教家達の嗚咽、怨念、悔しさ、悲しさを天の川に芭蕉が投影させたのですわ。
なぁ~んてね・・・たぶん(笑)。

他、秋の季語で自由題。
締切は、八月三十日です。
会員以外の方の投稿も大歓迎。
鍵コメやメッセージにて送って頂ければ良いです。
イロイロあってちょっと寝不足。
本日、朝一、引越の段ボール回収に業者さんが来る。
昼過ぎ、旧物件の引渡しチェック、新物件の契約など、不動屋さんとアレコレ。
夕方、今後のライヴの打合せを相棒と・・・イロイロ。
暑いし、忙しい(笑)。
俳句愛好会『幹』、連衆の皆さんへ。
皆さんから頂いた投句のアドバイス及び添削は、今月末までにおこないます。
来月の兼題は、七月三十一日(月)に、このBlogにて発表します。
九月十日(日)の吟行句会の詳細は、八月の上旬の早いうちに参加予定者に送付します。
令和五年(2023年)八月の会報は、八月十五日を予定しています。
Blogの再開もその頃の予定です。
あれこれ後手後手になりまして申し訳ありません。
小栗釣月拝。
二十日に引越完了しました。
皆様、大変ご無沙汰しております。
一応、引越は無事に終りましたがアクシデント続きです・・・。
ネットがさぁ~、問題だらけ。
引越前の七月十五日にモデムが壊れて十八日まで使えず・・・。
更に、引越後、二十日に使えるはずが、登録の不備で、やっと今、繋がりましたぁぁぁぁ。
とりあえずネッ上で処理しなくてはいけない諸々を完了させます。
あ、私は元気です。
でも、家の中はカオスです。
もぅ~大変。
早く片付けて、Blogを再開したいと思います。
ではでは。
転居+Blogのお休み。
突然ですが、急遽、引っ越す事になりました。
何故?この暑い時期にと思われるでしょう(笑)。
夜逃げではありませんので念のため(笑)。
まぁ、建物と設備の老朽化やら、大家さんのご都合も・・・他、アレコレなのであります。
昨日(7/12)、転居先を見て来ました。
今の場所から50mほど先で、環境はホボホボ変わりません(笑)。
実は、今年の春から終活をしていたのです。
家財は、なんと、1/4になりましたよ。
なので引っ越しはそれほど大変では無い予定ですが・・・。
ワカラン。
沢山売りました~。
本の売却800冊以上・・・残っているのは、古典と短詩系など300冊。
CDの売却100枚以上・・・残っているのは、Jazz+Bossaが少々とBeatles。
衣類、使わない音響+楽器機材+楽器のハードケース。
日用品あれこれ。
沢山捨てました~。
楽譜のコピーの山。
写真。
雑誌。
恐怖の流し台の中からドッサリ出たキッチン用品と食器。
カオスの納戸からもタップリ出た段ボール類(楽器などが入っていた)と靴、防寒具、バイク関係。
公営焼却施設へも何度も行きました。
本棚(大)×1・本棚(中)×2・本棚(小)×2。
和風文机×1・カラーボックス×3。
謎のカバン×2・テーブルと椅子。
洋ダンス×2・マガジンラック×2・食器棚×1。
謎のコード類多数・小物入れ三段箱×7。
まるで引っ越しを見据えていたかのようでしたねぇぇぇぇ。
引っ越しが完了して、ネット環境(手配済)がOKになるまで、Blogはお休みします。
連衆の俳句の投稿は今まで通りでOKです。
後程まとめてチェックしますからね、ご安心を・・・。
『幹』の七月の会報は連休明けに送付の予定。
九月の吟行句会の詳細も二十日前後に送れると思います。
新しい場所から、また、発信致しますので、ヨロシクお願い致します。
Blog再開予定は、七月の下旬かなぁ。
尚、コメントは閉じさせていただきますネ。
あ~、こんな時期にと嘆いても仕方ないです。
え~、引っ越し費用の見積りは、本日、数社来ます。
プロバイダには連絡済・・・ネットで処理できず電話対応で・・・疲れた。
他、住所変更がイッパイ。
郵便局、電気、ガス、水道、スマホ、保険、会社、警察、あ、市役所。
頭が痛いわ。
でも、再会迄頑張る♪
ではではぁぁぁぁぁぁ♪
七十二候・その三十二[蓮始開(はすはじめてひらく)]
連衆の皆さんへ。
突発的な環境?の激変があり、『幹』の会報、少し遅れます。
本日、その対応でイロイロと人に会ったり、出かけたりで・・・ゴメンナサイね。
あ~、言い訳ばかりで・・・詳細は、明日(7/13)、ご報告予定。
酔ひふしのところはここか蓮の花/沙門良寛
*極楽浄土の象徴である蓮の花、色と言い、美しさ清々しさと言い、正に天上の花です。
また、この花には格別な気品があります、酒好きの良寛のご機嫌な気分が伝わって来ますね。
酔臥(よいふし)は、仏により救われて、悟りの境地へと良寛を誘うのです。
と言えば、超カッコイイのですが、単に酔っぱらって倒れたら蓮の花があった・・・かも(笑)。

二十四節気・第十一・【小暑】・次候・蓮始開。
まぶしい夏の陽ざしのなか、蓮が優雅に花を咲かせる頃。
蓮は、夏の季語であります。

蓮の花は、傍題もいろいろ。
はちす、蓮華、蓮池、紅蓮、白蓮、 蓮の葉、蓮見、蓮田など。
私の好きな傍題は、【蓮見舟】です。
昔は早朝に蓮池に舟を出して蓮の花を観たのだそうですよ。
蓮の花は夜は閉じて朝開く、朝の涼気の中で、蓮の大輪が開くのを観るのはなんとも清々しい。
春は花(桜)見、夏は蓮見、秋は紅葉狩と月見、冬は雪見。
ほのぼのと舟押し出すや蓮の中/夏目漱石
漱石も子規と蓮見舟に乗りでかけたのだろうか・・・。
西風の良い頃合や蓮見舟/小栗釣月
仏教では涅槃の境地を象徴する神聖な花、仏様はこの花の上に座しておりまする。

蓮の香や水をはなるる茎二寸/与謝蕪村
ちりうけば吹かれつ蓮の花小舟/正岡子規
眼中の蓮も揺れつつ夜帰る/西東三鬼
西方へ日の遠ざかる紅蓮/野澤節子
紅蓮の蕾に子規の歩く影/金子兜太
天上に風あれば散る蓮の花/保坂加津夫
太極拳ひらりひらりと蓮の花/門屋大樹
蓮開き響(とよ)もす朝の大気かな/小栗釣月

有名な大賀蓮、二千年以上も前の古代蓮を大賀博士が発芽させて全国に広めました。

また、蓮は地下茎は蓮根、その他の部位、葉、柄、おしべ、実、種、すべてが薬用となります。
素晴らしい、さすがお釈迦様パワーですなぁ(笑)。
あ~、なんで毎日、こんなに忙しいのだろうかっ。
そうそう、PCですが、新しいドライバーをぶち込んだら直りました(笑)。
ご心配を掛けました。