七十二候・その四十三[草露白]
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを/伊勢物語
露白(つゆじろ)の脳髄の蝿びいきかな/永田耕衣

昨日(9/8)は、白露でした。
二十四節気の白露・初候、草露白(くさのつゆしろし)。
草花の朝露が、白く爽やかに見える頃。
季節は仲秋へと移り行きますが・・・暑すぎる。
「露が降りると晴れ」と言われており、朝霧は、今日一日の天候を示してくれます。
なぜ、露(結露)が秋の季語かと言いますと、諸説アリマスが・・・。
昼夜の気温の変動が大きく水蒸気が凝結しやすく、露ができやすいためかもですネ~。

千々に置く白きそうびの花の露/鈴木花蓑
露白しかくても冷めぬ怒りかや/林原耒井
露白し充ちて授かる言葉待つ/早崎明
露白し稲葉の果の筑波山/古白遺稿
露白し高志之八俣遠呂智来る/小栗釣月

高志=こし・越・新潟県。
八俣遠呂智=八岐大蛇・ヤマタノオロチ。
明日は、待ちに待った、吟行句会です。
暑そうだけど・・・秋の季語が見つかります様に。
本日、九月九日は、五節句で一番重要な・・・重陽(ちょうよう)です。
しかし、旧暦でのお話・・・なので、今年は、十月二十三日(旧暦・九月九日)にて掲載予定。
五節句とは?
人日(じんじつ)(正月7日・七草の節句)
上巳(じょうし)(3月3日・桃の節句・雛祭)
端午(たんご)(5月5日・菖蒲・端午の節句・こどもの日)
七夕(しちせき)(7月7日・笹・七夕祭)
重陽(ちょうよう)(9月9日・菊の節句)。