6/11・本日・「傘の日」
この日が雑節の一つ「入梅」になることが多いことから、「傘の日」なのだ、そうだっ。
「傘」単体では季語として扱わない。
ゆえに、俳句に使うならば、必ず何かと組み合わる。

あひ傘のふりむきもせぬ若葉哉/正岡子規
アネモネや父に持たせる女傘/正木ゆう子
いつ迄も忘れられた儘で黒い蝙蝠傘/尾崎放哉
季語の傘と言えば、夏の季語、日傘が代表的な傘の季語だろう。
「白日傘」、「花日傘」、「絵日傘」、「黒日傘」、「砂日傘」、「古日傘」、「日傘(ひからかさ)」、など、多彩だ。

あひみての後の日傘をひるがへす/中尾杏子
日傘開く音はつきりと別れ哉/松浦為王
昂然(こうぜん)と仏蘭西日傘ひらきけり/櫂未知子

他、「破れ傘」と言う植物もある、これは夏の季語だ。

破れ傘一境涯と眺めやる/後藤夜半
破れ傘詠みて即ち雨季を詠む/後藤夜半
また、春日傘(春)、日傘(夏)、秋日傘(秋)、時雨傘(冬)、と使い分ける。

梅雨の季節、せめて美しい傘を持ちたいものだっ。

コメントの投稿
関西では男も日傘をさしますね。
こちらも、そう?かな?う~ん、どうなんだ?
>次は日傘の季節になりますね。
ですね~、暑くなりますね~。
>色気のない日傘をさしています。
いえいえ、日傘に色気があるのです、大丈夫♪
>私が好きな「蛇の目傘」は季語にはならないとか、傘一つとっても何と奥深い俳句の世界なんでしょう。
そもそも、昔は傘すべて季語ではなかったようです。
和傘の中で、日傘=夏専用で、近年季語になったのではと・・・。
>想像力の乏しい私は、和傘=浪人の傘張り・・・の映像がすぐ浮かんできます(;´д`)トホホ
いやいや、みんなそうでしょう、わたしもそうです。
このごろは時代劇も無いので二十代の若者は知らないようで。
傘は昔、和紙で作ったんだと話したら驚いてました。
梅雨が終われば日傘の出番です
今日 梅雨入りしたばかりですが…
次は日傘の季節になりますね。
以前は白いレースの日傘でしたが、
いつの頃からか日よけには黒色が良い・・・
が定番になり今は外が黒で内側が銀色の何とも
色気のない日傘をさしています。
私が好きな「蛇の目傘」は季語にはならないとか、
傘一つとっても何と奥深い俳句の世界なんでしょう。
想像力の乏しい私は、
和傘=浪人の傘張り・・・の映像がすぐ浮かんできます(;´д`)トホホ
傘は、詩歌で重要なアイテム。
江戸時代の俳句にはもっと和傘が出てきます。
蛇の目傘・舞傘・番傘+日傘でこの四種が和傘であります。
日傘以外は季語ではアリマセン。
>知らなかった俳句の世界が、身近に感じられるようになっているようです。
それは良かったです。
こちらこそありがとうございます。
傘ひとつでも、これだけある。
傘ひとつとっても、これだけあるのですね。
なるほど~。@@ ・・と毎回感心&お勉強になっております。
知らなかった俳句の世界が、身近に感じられるようになっているようです。
今回も、楽しませていただきました。
ありがとうございます。