石榴(ざくろ)の花が咲きました。
俳句では、花石榴(はなざくろ)と詠む事が多いですネ。
柘榴、若榴とも書きます。
色鮮やかな赤橙色の六弁の花・・・花石榴、夏の季語です。

昔はどの庭にも石榴があった、最近は珍しい。
原産地については不明、だが世界中で栽培されている。
日本には9世紀に中国から渡来したとの事。
「紅一点」の語源でもアルようなのだが、出典とされる詩句にも、
「万緑叢中紅一点」「濃緑万枝紅一点」「万緑枝頭紅一点」の三種あり、
う~ん、なんだけど、ま、王安石の詩CHU~事で良いでしょう。
石榴の花からあの実を想像する事は難しいが、花の色は独特だ。
ゆえに、詠み方も陰があるような・・・。

下闇や力がましき花石榴/正岡子規
人死んですひかづら亦花ざくろ/星野麥丘人
一夜経て狂気迹(跡)なし花ざくろ/藤田湘子
十年経てば悲しみも実に花石榴/中村草田男
深爪を剪りし疼きや花ざくろ/鈴木真砂女
鬼子母神祀れる庭の花ざくろ/安藤幸子
黙殺のあとの一笑花ざくろ/鷹羽狩行
血を流すイエスキリスト柘榴咲く/坪内稔典
死に場所に橋ある景色花石榴/柴田朱美
一人身のまま逝きし友花石榴/小栗釣月

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なるほど、魔女ネ(笑)。
おもしろいなぁ。
へぇ~、結実しない?
ナニが原因なんだろう。
庭で普通に実がなっていましたけどネ。
>人間の肉の味は「石榴の味」
それは、鬼子母神伝説ですね。
でも、石榴は普通じゃない感じがありますね。
>子供の頃は、石榴の実は宝石のように見えました。
確かに独特の輝きと艶・透明感、ませに宝石。
>石榴がパックリ口を開けたさまは、絵のモチーフとしても好まれてるようで。
ですね。
私実ってます、みたいな自己主張?がとても良いですね。
はぁ、スーパーフード。
で、高いんですね、でしょうね、最近は見ませんから。
ただ、美味しいと思って食べた事は無いかな?
グミと桑の実が甘かった、子供にはスッパ系ですね。
では、いってらっしゃいマセ。
魔女っぽい果実!
高校の時に生物の先生?だったかに人間の肉の味は「石榴の味」と聞き、妙に頭に残っていました。だいぶ昔、アンデス山脈の雪山に飛行機墜落事故があって、生存した人達が亡くなった人達の人肉を殺いで干して食べた話を知った時、やはり人間の肉の味は、石榴の独特の甘酸っぱさがあったんだろうかと妙に想像したくろすけでありました。(^-^;
子供の頃は、石榴の実は宝石のように見えましたが、種ばっかりで甘酸っぱさをちょっと楽しめた位でしたね。石榴がパックリ口を開けたさまは、絵のモチーフとしても好まれてるようですが、妖しくイマジネーション膨らむ果実でもありますね。
一時、スーパーフードとして、美容にも健康にもいいと言う事で、ちょっと飲んだことがありましたが、如何せん高額なので。。。続いた試しがありません。(^-^;
長々とすみません。
これから、遅番でお仕事行きます。