うりずん。
うりずんの乾きて蟹の高あるき/山城光恵

【うりずん】・うりずん南風(ばえ・はえ・べー)、春の季語。
沖縄の春分から梅雨入りまでの時季。
「潤い初(そ)め」が変化したとの説が有力。
うりずん南風新書の並ぶ那覇の駅/小栗釣月
うりずんやクリームソーダ色の海/小栗釣月

「天地潤い、物皆芽ぐみ、生命の溌剌として勢い出すこと、或はその頃うりずんという」
うりずんの雨も嬉しくはなと蝶/小栗釣月

沖縄の春は魁です、【うりずん】、花曇をイメージすればよいか?
うりずんの夜雨時どきよ違がぬ苗代田の稲の色の清らさ(琉歌)。

うりずんの陽の弾き出すさざれ石/島袋佳泉
葬列もうりずん南風も浜づたい/三浦加代子
うりずんの少年池の大魚釣る/棚原節子
うりずんやこころになぞる句碑の文字/矢野野暮
うりずんの二夜がかりの擬似餌針/進藤一考
蜑(あま・海女)ら皆うりずんの砂深く踏む/平本魯秋
うりずむや黒潮匂ふ畠を打つ/神元翠峰
うりずんの空に重たき船の笛/山田静水
うりずんと三回唱ふ一人旅/小栗釣月

コメントの投稿
くろすけサン、こんばんわ。
アレコレ?は吹っ切れましたか?
> 「うりずん」
> なんだか沖縄の素敵な潤いを海色の洒落た小瓶に詰め込んだみたいな言葉の響きですね。(*^^*)
はい。
なんとも不思議な響き。
沖縄の季語と言う事になるでしょう。
手元にはありませんが沖縄歳時記なるモノがあります。
一読してみたいです。
> 沖縄には、まだ行ったことがありませんが、若い頃離島にはまり、沖永良部島に行ったことがありました。海の色のあまりにもの美しさに大感動でした。
> 忘れられないマリンブルー、うりずんで思わず思い出してしまいました。(*^^*)
はい、あの海の色。
忘れられませんね。
うりずん、是非、詠んでみて下さい。
うりずんに浸る!
なんだか沖縄の素敵な潤いを海色の洒落た小瓶に詰め込んだみたいな言葉の響きですね。(*^^*)
沖縄には、まだ行ったことがありませんが、若い頃離島にはまり、沖永良部島に行ったことがありました。海の色のあまりにもの美しさに大感動でした。
忘れられないマリンブルー、うりずんで思わず思い出してしまいました。(*^^*)