桐一葉(きりひとは)。

桐単体では季語ではアリマセン(桐の花は初夏の季語)。
その葉が一枚、一葉、落ちるコトで初秋の季語となります。
出典は、チャイナの古典「淮南子(えなんじ)」で、「桐一葉落ちて天下の秋を知る」に由来して季語となりました。
やや大袈裟ではありますが、古代チャイナとはそう言うトコでありまして・・・。
まぁ、桐に秋の初めを知らせれた?なんて意味で良いのではないでしょうか。

あなかちに枯れるてもなし桐一葉/正岡子規
桐一葉一葉一葉の空仰ぎけり/種田山頭火
地に落ちても水に落ちても桐一葉/山口青邨
日の古びまぎれもなくて桐一葉/上田五千石
桐一葉落ちて心に横たはる/渡辺白泉
桐一葉影よりも音残しけり/鷲谷七菜子
桐一葉別れの歌と置手紙/小栗釣月

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花おばさん、こんばんわ。
ですね~。
>どんなものにへも、自然をいつくしむ心が感じられますね。
俳句は自然への折々の挨拶などとも申します。
また、桐は特別な木。
あの、鳳凰(朱雀・不死鳥)が唯一羽を休める神聖な木でそうです。
>つくづく、素晴らしい世界だと、こちらに来るたびに、教えていただいております。
>今回も、たくさんの桐一葉句、堪能させていただきました。
ご堪能いただき感謝。
こちらこそ、ありがとうございます。
桐一葉
桐の一葉まで、季節を表現しようとする俳句の世界。
どんなものにへも、自然をいつくしむ心が感じられますね。
つくづく、素晴らしい世界だと、こちらに来るたびに、教えていただいております。
今回も、たくさんの桐一葉句、堪能させていただきました。
ありがとうございます。