8月23日~七十二候・その40[綿柎開/わたのはなしべひらく]
泊瀬(はつせ)=奈良県桜井市初瀬、「木綿(ゆふ)」古語。
棉の花白し夕立の峯一つ/山口青邨

二十四節気の処暑の初候、綿柎開。
(注) 「棉」は、植物の状態、 「綿」は繊維の状態、ゆえに咲いている収穫前の花は、『棉の花』となる。
綿を包む柎(うてな)が開き始める頃。
柎とは花の萼(がく)のことです。
柎が開き綿毛が中からと飛び出せば、綿の収穫です。


綿の花は晩夏の季語です。
棉の花風音ねむくなるまひる/土屋紫信
棉咲くや少年の日の三国志/加藤秋邨
オアシスに入るやなびきて棉の花/松崎鉄之介
棉の花ほとけがほして風の中/小島千架子
棉の花陽の差してまだ深眠り/小栗釣月
