穭田(ひつじだ)。
穭田がときをり雀弾き出す/丁野弘
稲刈りの後の切り株からまた再び萌え出た細い茎が【ひつじ】です。

その【ひつじ】が生えた田のことをひつじ田と言います。
× 羊田
○ 穭田または稲孫田
一般にはひらがなで表現することが多いです。

穭田は、単体でも季語なのですが、他の季語との取り合わせも多いです。
この時期の青葉の代表は、この穭田と松でしょう。
紅葉の中で揺れている青葉はやや寂しい眺めです。
そして、最期に松の青さだけが残り、やがて穭田は枯れ果てます。
高速道路から見る田園風景は三色のマスです。
青い、ひつじ田。
刈り取られた、黄土色。
そして、まだ稲がアル黄金色。

穭田にからす不穏な群れをなす/久津見風牛
穭田や白紙に戻す農ごころ/鈴鹿仁
穭田の青さは水の近江かな/宮内とし子
穭田や獅子担ぎくる若頭/朝妻力
穭田の色を力として歩く/田村園子
穭田の野鼠(やそ)の気配に猫集ふ/小栗釣月

コメントの投稿
くろすけサン、こんばんわ。
ひこばえ(蘖)も季語ですね。
確かに、あまり使わないかもネ。
>刈り取られた後にまた出てくるんですから、凄い生命力ですね。
穀物類はすべて強いみたいですね。
>ずっと前に、このひつじから出た稲穂を利用して、お正月用のリースを作ろうと田んぼに探しに行きましたが、時期を外していたのか刈り取られたのか、或は食べられたのか穂のあるものは、全くありませんでした。
ほぅ、消えちゃう?
不思議ですね。
刈り取ったりはしないハズですが?
食べられちゃうのかしら?
>ひつじだ、懐かしい田んぼの風景ですが、周りの景色も取り込んで独特の風情があり、詠みたくなる世界ですね。(((^_^;)
はい。
恒例の風景ですね。
良い季語だと思います。
田んぼも語る!
「ひつじ」「ひつじだ」やはり、初めて聞く言葉でした。
刈り取られた後にまた出てくるんですから、凄い生命力ですね。ずっと前に、このひつじから出た稲穂を利用して、お正月用のリースを作ろうと田んぼに探しに行きましたが、時期を外していたのか刈り取られたのか、或は食べられたのか穂のあるものは、全くありませんでした。
ひつじだ、懐かしい田んぼの風景ですが、周りの景色も取り込んで独特の風情があり、詠みたくなる世界ですね。(((^_^;)
さえきサン、こんばんわ。
>「穭」は稲の蘖のことなんですね。
>何とも風情のある言葉です。
その通りです。
蘖デス。
まぁ~、秋の蘖ちゅ~事でしょうかね(笑)。
>>高速道路から見る田園風景は三色のマスです。
>>青い、ひつじ田。
>>刈り取られた、黄土色。
>>そして、まだ稲がアル黄金色。
>確かに、サラリーマンやっていた時代に通勤の電車から眺めた光景がそうでした。
>高速道路や鉄道は、周辺より一段高いからそれがわかるんですね。
はい、高いトコがヨリわかりますね。
奇麗なモノです、特に越後はネ(笑)。
>>この時期の青葉の代表は、この穭田と松でしょう。
>>紅葉の中で揺れている青葉はやや寂しい眺めです。
>>そして、最期に松の青さだけが残り、やがて穭田は枯れ果てます。
>だから秋は嫌いなんです(笑)。
なるほど(笑)。
No title
「穭」は稲の蘖のことなんですね。
何とも風情のある言葉です。
>高速道路から見る田園風景は三色のマスです。
>
>青い、ひつじ田。
>刈り取られた、黄土色。
>そして、まだ稲がアル黄金色。
確かに、サラリーマンやっていた時代に通勤の電車から眺めた光景がそうでした。
高速道路や鉄道は、周辺より一段高いからそれがわかるんですね。
>この時期の青葉の代表は、この穭田と松でしょう。
>紅葉の中で揺れている青葉はやや寂しい眺めです。
>そして、最期に松の青さだけが残り、やがて穭田は枯れ果てます。
だから秋は嫌いなんです(笑)。