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2/25・本日・【茂吉忌/もきちき】

なにかを光らせるには、光るまで磨くだけでいい。

実相に観入して自然・自己一元の生を写す。
これが歌の上の写生で、写生は決して単なる記述などではない。


《最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも》

《月落ちてさ夜ほの暗く未だかも弥勒は出でず虫鳴けるかも》


本日、二月二十五日は、歌人、斎藤茂吉/さいとう もきち・・・・の忌日デス。

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1882年(明治15年)5月14日~1953年(昭和28年)2月25日

正岡子規の歌集『竹の里歌』を読んで感銘を受け、歌人を志し、あの伊藤左千夫に師事する。

アララギ派、精神科医、作家の北杜夫は次男。

近代歌人の中で最も良寛の影響を受けた人物ではないか?

鰻が大好物で、食すと『数分で樹々に緑が鮮やかに見える』と、言ったほど・・・。


以下、食いしん坊の歌は美味しそうなのである。


東京の弟がくれし稚鯉こよひ煮たればうまらに食はむ

黒貝のむきみの上にしたたれる檸檬の汁は古詩にか似たる

ゆふぐれし机のまへにひとり居りて鰻を食ふは楽しかりけり


【茂吉忌】・童馬忌・赤光忌。

潤ひてまた乾く頭や茂吉の忌/藤田湘子

国訛まねて母恋ふ茂吉の忌/新倉和子

燈を消して白き山あり茂吉の忌/平畑静塔

茂吉忌のオランダ坂に蝶生る/下村ひろし

一椀の雪あかりして茂吉の忌/大木あまり

山鳩の一声の鞭茂吉の忌/国光勢津子

マザコンはをのこのさがよもきちのき/小栗釣月


【斎藤茂吉】と言えば、母への歌ですね。

私も、母の亡き今、心にこみ上げてくるものがあります。

足乳根(たらちね)の母に連れられ川越えし田こえしこともありにけむもの

みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる

死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる

のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり

わが母を焼かねばならぬ火を持てり天つ空(あまつそら)には見るものもなし


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さぶちゃん大魔王様、こんばんわ。

>茂吉忌や 杜夫の本の 手に重み
>   (茂吉忌に マンボウの書 重さ知りる)

共感の持てる一句ですね。
茂吉ファン、マンボウファンは喜びます。
対象はこの二人のファン、私はそれで良いと思います。

一点だけ。
リズムが欲しいですね。

に、の、にかえましょう。

▽茂吉忌や 杜夫の本の 手の重み

>生きることには楽しむこともいつでもそばに置いておくのだよ、と飄々と語れることの、二代にわたる重さがあるのだと、茂吉忌を前にして、笑いながら読んだドクトルシリーズのずっしり感がわかりましたを詠んでみました。

素晴しい。
同感です。
故人への見事な挨拶句として仕上がりましたね。
お見事デス。

オグリン様へ、続き!

 ありがたいお言葉です。それならば、もっと気を緩やかにして、
   茂吉忌や 杜夫の本の 手に重み
  (茂吉忌に マンボウの書 重さ知りる)

 茂太や杜夫を育んだ父は、大きな背に苦悩する生き方を子たちに与えたのかもしれないが、少なくとも受賞作家となった一人は、暗い青春の想を吐き終えた後、茂太ともども、苦しみ抜いたであろう人生の半ばを経て、生きることには楽しむこともいつでもそばに置いておくのだよ、と飄々と語れることの、二代にわたる重さがあるのだと、茂吉忌を前にして、笑いながら読んだドクトルシリーズのずっしり感がわかりましたを詠んでみました。

まったくです、忌日とはそうですよね。

俳句は挨拶、とも言われます。
季節に旬にそして故人に・・・。
また忌日は季語が重なってもヨイと思っています。
私はドクトルマンボウシリーズが大好きでした。

>十七文字で 伝記と崇敬を季語を交えるこの困難、が今日の感想です。

はい、そうですね。
ただ読み手側は自分の故人との思い出が各々ありますから、詠み手側の我々は、それを支えるだけで良いような気もします。
ではでは。

繁吉忌に

 春楡の 家を訪ない 仰ぐ歌人
 茂る杜 育てし人や 赤光忌
 斎藤茂吉文化勲章受章者と聞くと、何か斎藤茂太さんや白きたおやかマンボウさんのことを連想しすぎてしまうので、説明文の句になってしまい、自分でもつまらねえなあと思うのですが、厳しく推敲対象とする句ではなく、時機に合わせたく、の句としてください。茂吉さんという、いくつもの途を、そのいずれにも研鑽をおろそかにせず、しかも遺伝子をきちんと伝えたことを考えると、何か詠んでみたい欲求が高まるのですが、短時間でまとめられるほどの、軽やかな足跡ではありませんでした。
 茂吉忌よりも、五文字でおさまる赤光忌を上五か下五に選んで春とし、偉大なる歌人で同時に医師、子らへの指導教育もおろそかにせず、という姿を残す十二文字でどう表現するか、悩み抜きますが、この句の選択は赤光に始まることを選んであるので、残る偉人、気高き人、の思いを凡庸句から除いてみると、あの人この人ではない、苦しんだ茂太の父を、何が茂吉さん・・・
 生き行くを 高みのはてに 赤光忌
 十七文字で 伝記と崇敬を季語を交えるこの困難、が今日の感想です。
プロフィール

オグリン♪

Author:オグリン♪



HEBOギタリストにして俳人。


『俳句愛好会[幹]主宰・俳号/釣月』


TVを観る習慣がありません。
ゆえに毎日、読書・映画・音楽三昧。


N県在住。


超猫派。
他人様の猫Blogを毎日見る。


好きな言葉!
【廓然無聖/かくねんむしょう】・神仏を尊び神仏に頼らず・真実と誠実と無くしては礼儀は茶番であり芝居である。

好きな映画!
黒澤の初期・Midnight Run・Blade Runner・Bagdad CAFE・Taxi Driver・Star Wars: Episode V The Empire Strikes Back・Amadeus・The Godfather Part II・Nuovo Cinema Paradiso・The Silence of the Lambs・Contact・ From Dusk Till Dawn・LesMisérable/1998・Buena Vista Social Club・Smoke・Mulholland Drive・LET THE RIGHT ONE IN・Das Leben der Anderen
『A』・椿三十郎。


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神道・国体・神社・SF・陰陽師・和楽器バンド・アニメ・宗教全般・映画・読書・落語・麻雀・フラメンコ・赤穂浪士・旗本退屈男・阪神タイガース・理知的な瞳の細身ツンデレちゃん・総合整体・アルコール全部・ネイビーブルー・黒・桜・薔薇・紅葉・月・虹・東雲・黄昏時・天皇陛下・幕末・猫ちゃん・うさちゃん・蛍・熱帯魚・亀・鮎・鰻・のどぐろ・茸・貝類・タラの子・里芋・お鮨・ラーメン・日本蕎麦・甘口カレー・河豚&鼈・KFC・コーヒー・チョコ・カルピス・紅茶・京都・スペイン・台湾・仏像・ツチノコ・鋸クワガタ・永井豪・つげ義春・みうらじゅん・攻殻機動隊・GAMERA・Godzilla・Snoopy・woodstock・IVY・ミニクーパー・阿川佐和子・中野信子・Jodie Foster。

還暦に自分の句集を出すのが夢です。

自衛隊は国防軍でありますっ♪

憲法は改正せよっ♪

皇位は男系男子のみ、宮家復活も賛成であります。

チャイナが侵略した少数民族の自治区での『人権侵害』と、『宗教弾圧』を許してはいけません。

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