春の小川。
古い靴履いてゴッホは春の川 /林田麻裕

漣が漣越ゆる春の川/小栗釣月
春。
お想い出す童謡は、『春の小川』。
春の小川はさらさら行くよ~♪

この歌の舞台は、大正時代の渋谷川の支川河骨川(こうほねがわ)です。
渋谷川は、隠田川と宇田川と言う二つの支流があり、その宇田川の支流が河骨川です。
詳しくはコチラ「渋谷川ルネッサンス」→『春の小川』復活のため……「渋谷川」再生に追い風の兆し。
渋谷には「春の小川」の看板がアチコチにありますよ~。
勤めていた会社の本社は、新宿に移転する前、渋谷の道玄坂にありました、懐かしいです。
春の小川・・・実は、三番まであったんですよね。
また、歌詞は二度も変わりました。
では、新しい順に、比較してみましょう。
~改訂版Ⅱ~
春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、色うつくしく、
咲けよ咲けよと、ささやきながら。
春の小川は、さらさら行くよ。
えびやめだかや、小鮒の群れに、
今日も一日、ひなたでおよぎ、
遊べ遊べと、ささやきながら。
~改訂版Ⅰ~
春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、色うつくしく、
咲いているねと、ささやきながら。
春の小川は、さらさら行くよ。
えびやめだかや、小鮒の群れに、
今日も一日、ひなたでおよぎ、
遊べ遊べと、ささやきながら。
~原作~
春の小川は、さらさら流る。
岸のすみれや、れんげの花に、
匂いめでたく、色うつくしく、
咲けよ咲けよと、ささやく如く。
春の小川は、さらさら流る。
えびやめだかや、小鮒の群に、
今日も一日、ひなたに出でて、
遊べ遊べと、ささやく如く。
春の小川は、さらさら流る。
歌の上手よ、いとしき子ども、
声をそろえて、小川の歌を、
歌え歌えと、ささやく如く。
ね~、好みですが・・・。
私的には、昔のマンマが良かったような気もしますがネ~。

行く先はゆくゆく決める春の川/篠藤千佳子
一艇のしづかに速し春の川/斉藤マキ子
名を変へて神域を出る春の川/野上あつ子
おばあさんはどこへ帰った春の川/火箱ひろ
春の川渡れば友の眠る墓/小栗釣月

神代の禊ぎの儀式春の川/小栗釣月
春の川合わせて上賀茂神社かな/小栗釣月
御手洗川と御物忌川の川合(かわあい)の先に上賀茂神社本殿が建っています。


コメントの投稿
きくちゃん、こんにちはぁぁぁぁ。
仰る通りですネ。
大きな川は氾濫防止のため仕方ないと思いますが、どこもかしこもコンクリートで固められてしまいました。
私の小学生の頃がギリでしょうか?
池や沼も埋め立てられました。
> 日本の地形とかいろいろ理由はあるのでしょうが、やりすぎな気がします。もっと見た目のいいやり方もあるんじゃないかと思うし。
まったく、その通りですよね。
生き物を根絶やしにしてしまいました。
環境を、いや大自然を、そして神をも畏れない行為です。
潤ったのは建設業者と族議員。
無くなったものを復活させるのは難しいですね。
ピーちゃんこサン、こんにちはぁぁぁ。
そうなんですよ~。
> 私が知ってるのは、改訂版Ⅱの方です。
そうそう、私もそうでした。
> 咲けよ咲けよと囁きながら。。。🎶
> これしか考えられません。
> これ以上、年代に流されずそっとそのままで居て欲しいです。
もう変えないでしょう。
ただ、教科書に載り続けるかどうか。
> もうこんな風景は、少なくなりましたね。
はい。
私の城下では消えてしまいました。
No title
日本の地形とかいろいろ理由はあるのでしょうが、やりすぎな気がします。もっと見た目のいいやり方もあるんじゃないかと思うし。
No title
えっ・・・歌詞が改訂されてるのですか。。。全く知りませんでした。
私が知ってるのは、改訂版Ⅱの方です。
咲けよ咲けよと囁きながら。。。🎶
これしか考えられません。
これ以上、年代に流されずそっとそのままで居て欲しいです。
もうこんな風景は、少なくなりましたね。
同士、さえきサン、こんばんは。
> これはもう断然オリジナルがいいですね。
ご賛同に感謝。
> 文語を排斥するためだけの「改悪」なんでしょうが、それなら何故『故郷(ふるさと)』などはそのままだったのかと、小一時間ほど問い詰めたいです(笑)。
仰る通りです。
役所は不思議ですね。
> 特に「さらさら行く」という部分に抵抗がありますね。
> 「川が行く」という表現には、(ある程度の規模の)大河が蕩々と流れているというイメージがありますので。
さすが、本当にそうです。
小川を見たことが無いヤツが改悪したんでしょうね。
残念です。
No title
これはもう断然オリジナルがいいですね。
文語を排斥するためだけの「改悪」なんでしょうが、それなら何故『故郷(ふるさと)』などはそのままだったのかと、小一時間ほど問い詰めたいです(笑)。
特に「さらさら行く」という部分に抵抗がありますね。
「川が行く」という表現には、(ある程度の規模の)大河が蕩々と流れているというイメージがありますので。
イオママさん、こんにちはぁぁぁぁぁ。
> 向かい合って手遊びをしました👋
へぇ~。
あ、なんか手話みたいなのを映像で???
> 子ども合唱団が歌うと
> とてもキレイ(*´○`)o¶♪
保育園・幼稚園の定番曲?
ほど良く緩いので良いですよね。
> 私が歌うと..( ꒪ཫ꒪)
では、私も一緒に(笑)。
👋
この歌で、良くお友達や姉と
向かい合って手遊びをしました👋
子ども合唱団が歌うと
とてもキレイ(*´○`)o¶♪
私が歌うと..( ꒪ཫ꒪)
さぶちゃん大魔王様、こんにちはぁぁぁぁぁ。
いえいえ。
問題無いです(笑)。
> 今朝ユウチューブで「お嬢吉三」聞きました。1963年発売の、橋幸夫さんの歌で、イラストが懐かしくも小島剛夕先生の筆でした。このくらいが青春だったので懐かしい思いで聞きなおしましたが今朝はなお古くの神宮外苑。代々木青山から低湿地の目黒川渋谷川に濯ぐ数々の細流が岸の菫や桜草などを潤していただろうと思うと在りし日を夢見てしまいます。
なのですよね~。
あんまり言いたくないのですが、古き良き時代。
細流と言う言葉、死
> 現実に残る近代の写真群ではスラムばかりの絵ですからねえ。どういうわけか、私も「春の小川」では先生と同じく「原作」の方がよろしく感じるのですが、「文語」的な語句が嫌われたのでしょうか?でもそうならば文部省唱歌、全部改定ということにもなりかねませんしねえ?
仰る通りです。
それほど歌い難くも無いですしね。
朧月夜なんか文語よ古語ですからね。
> 今朝ご紹介のあった句では篠藤さんの「ゆくさきはゆくゆく」の言葉の重ね方、印象にのこりますねえ!詩の想としては先生の句や火箱さんの句が、これも偶然なのでしょうが、一昨年は義母、昨年は次兄と、いずれも櫻や菜の花の咲く中で召されたこともあり、斎藤マキ子さんの句を荼毘の船に見立ててみたくもなるのですが。思いは彼岸に至らせずに此岸の川で、
> 春の川 浅き河原を 渡る子等
> 春の川 鍬を農夫の 渡る朝
> 何処より 湧き来る春の 川ゆたり
良いです。
後程。
オグリン先生へ
今朝ご紹介のあった句では篠藤さんの「ゆくさきはゆくゆく」の言葉の重ね方、印象にのこりますねえ!詩の想としては先生の句や火箱さんの句が、これも偶然なのでしょうが、一昨年は義母、昨年は次兄と、いずれも櫻や菜の花の咲く中で召されたこともあり、斎藤マキ子さんの句を荼毘の船に見立ててみたくもなるのですが。思いは彼岸に至らせずに此岸の川で、
春の川 浅き河原を 渡る子等
春の川 鍬を農夫の 渡る朝
何処より 湧き来る春の 川ゆたり