【今月は本のアタリが良いぞ】+ 3/20・本日・鬼才『伊藤計劃(いとうけいかく)』の命日。
毎日映画を観ています、なのでTVは見れませんと言うか、無い(笑)。
本も毎日読んでいますが、映画同様にアタリハズレが大きいのであります。
今月も映画は最悪、観る作品、観る作品、赤点揃い、金ばかりかけてさぁ~情けない。
しかし、奇跡的に今月の本は四冊とも面白いのですぅぅぅ、こんなの久しぶりぃぃぃ。
本は普通、三冊~五冊併読します。
え~、今月はこの四冊。
恩田陸著・『歩道橋シネマ』短編18話(SF・ホラー・ミステリなどetc)。

今、一番好きな女性作家はと聞かれたら迷わず、恩田陸と答えます。
残念なのはSF作品をあまり書かなくなったこと・・・。
しかし、この本で、あの半村良へのオマージュ的な超小品があってね、泣きそうになりました。
やはり、彼女はSF畑の作家なんだなぁ~て感動しましたよ~。
まだ中途です、11話まで読みましたぁぁぁ、今のトコロ85点。
花村萬月著・『錏娥哢奼』上下・伝奇SF(忍者モノ)。


この人の本・・・前に読んだのは『ジャンゴ』だね。
随分前だなぁ、確実に十年は前(笑)。
まぁ、菊地秀行と山田風太郎を足した感じだけどもぅ~。
久しびりのエロス&ヴァイオレンスものであります。
上巻を読み終えたトコですが、70点前後かなぁ~。
内藤了著・『鬼の蔵』よろず建物因縁帳シリーズ1(既刊12)・ホラーSF?ミステリ。

こちらの作家さんはお初。
面白いとの評判なので読む事に・・・。
シリーズ物で既に完結しているのも良いデスね。
え~、昨夜(3/19)、蒲団の中で読み終えました。
70点と言うトコロでしょうかね、次巻、『首洗い滝』も読みますヨ。
三浦しをん著・『本屋さんで待ちあわせ』・エッセイ。

作者の書評は素晴しいなぁ。
所々に感じられる女性らしさもまた良いのです。
半分ほど読みましたぁぁぁ、現時点では75点。
本日、三月二十日は、日本SF界のレジェンド、伊藤計劃の命日であります。

1974年10月14日~2009年3月20日
2007年に、『虐殺器官』で作家デビューの後、わずか2年ほどで、早逝(34歳)した天才作家。
この天才を惜しむ声は、プロ作家やSFファンから、あまりにも多い。
あの、宮部みゆきに、「三回生まれ変わってもこんな作品は書けない」と、言わしめた伊藤計劃、どんだけ凄いのかワカリマスネ。

代表作はこの長編の三作品。
『Genocidal Organ/虐殺器官・2007年』

第7回小松左京賞の最終候補。
「ゼロ年代SFベスト」国内篇第1位。
「SFが読みたい! 2008年版」1位。
「月刊プレイボーイミステリー大賞」1位。
第28回日本SF大賞最終候補。
『harmony/ハーモニー・ 2008年』

第40回星雲賞日本長編部門。
第30回日本SF大賞。
フィリップ・K・ディック賞特別賞←これは超凄い事。
『The Empire of Corpses/屍者の帝国・2012年』

円城塔(芥川賞作家)との共著、円城塔が引き継いだ。
第31回日本SF大賞・特別賞、第44回星雲賞日本長編部門。
長編の三作品である『屍者の帝国』『ハーモニー』『虐殺器官』は、既にアニメ映画化済み。
『虐殺器官』については、パク・チャヌク監督による実写映画化(2016年に発表)が予定されていたのが、・・・いつになるんのだ、待ちくたびれぞぅぅぅぅ。
伊藤計劃は鬼籍の人ではありますが、作品は世界を駆け抜け、さらなるレジェンドとなり、日本SFを世界に知らしめる金字塔になるのでございます。
伊藤計劃万歳、SFに栄光あれ。
コメントの投稿
同士、さえきサン、こんばんは。
> 御同慶の至りです。
> 映画も本も「もしかしたらここから劇的に面白くなるかも・・・」などと思いながらズルズルと最後まで行ってしまい、結局スカだったりすると疲労感が半端ないですからね(笑)。
仰る通りです。
この頃は映画が大惨敗。
しばらく観るのをやめようかと。
> 私は本は読むのですが、最近フィクション系というか、文芸物をあまり読まなくなってしまいました。
最後は、古典かノンフィクションに落ちつくのかなぁ。
なんて考えたり(笑)。
> 未読の小説が積ん読山脈の一部を形成しています(笑)。
> どうもそういう気分になれないというか、心に余裕がないんでしょうね。
正直、私も長篇は頑張って読んでいます。
余裕が無いのは同じであります(笑)。
No title
御同慶の至りです。
映画も本も「もしかしたらここから劇的に面白くなるかも・・・」などと思いながらズルズルと最後まで行ってしまい、結局スカだったりすると疲労感が半端ないですからね(笑)。
私は本は読むのですが、最近フィクション系というか、文芸物をあまり読まなくなってしまいました。
未読の小説が積ん読山脈の一部を形成しています(笑)。
どうもそういう気分になれないというか、心に余裕がないんでしょうね。
ももPAPAさんこんばんわぁ~。
なかなか無いですよね。
今年に入ってこれはと言う映画がありません。
本はソコソコあります。
> 映画のほうは、恋愛ものはほぼ観ません。
同じです。
恋愛ものは疲れます。
若い方の作品は特に(笑)。
小説も恋愛ものは・・・源氏物語でさえ疲れ果てました。
> アクション アドベンチャー SF ホラー系に偏ってますね。
実は、ホラー系はあまり観ません。
血が凍ると困るので。
> 恩田陸著・『歩道橋シネマ』 読んでみようかなぁ
はい、短編もたまには良いですよ。
でも、一番のオススメは、時間SFの傑作ネジの回転かな。
No title
映画にしても本にしても、惹き込まれるものに巡り合ってません。
映画のほうは、恋愛ものはほぼ観ません。
アクション アドベンチャー SF ホラー系に偏ってますね。
恩田陸著・『歩道橋シネマ』 読んでみようかなぁ
さぶちゃん大魔王様、こんにちはぁぁぁぁぁ。
問題ないんじゃないでしょうか。
新しければヨイと言う事にはなりませんから。
ジャンルにもよりますが、古いモノ、昔読んだモノをじっくり読み直すのって大事ですよね。
古典や歴史ものは繰り返し読みます。
> 古い本を引きずり出して、読み落としているものを探し出していますが、結構、知識もないままに活字だけを追っていた昔の本、読み直してみると面白く読めます。
はい。
それこそが本当の発見なのではないでしょうか。
また、時代によって、本人の成長によって読み方が違ってきます。
それもまた大発見。
> 司馬遼太郎先生のものとか陳舜臣先生の本とかは、深い人生考察があるので何度でも読み返すたびに新しい何かを得られるようです。あと、古典といわれる日本の図書を、知識や教養とは離れて、娯楽として楽しむようにしています。
そうなんですよね。
私の司馬先生の本は繰り返し読みました。
武士に限らず江戸の庶民も娯楽として古典を読んでいたんです。
> 今読み直しているのが、日本霊異記、平家物語、太平記ですが、今昔物語も、昔の筑摩物で読んでいただけなので読み返してみたいと思っています。SFもの、本来は大好きなのですよ!昔はSFマガジンを、ミステリーマガジンなどと貸本屋で借りて読んでいたのですが、だんだん読まなくなりました。
そもそも古典もSFなんですよね。
私も同様にSFマガジンも読んでいましたがハードSFが全盛を迎えた頃ちょっとSFに疲れました。
いわゆる伝奇SF、歴史ものとSFを組み合わせた日本独自のSF・・・結局、日本霊異記とかになっちゃう。
古典にもだったんですよね。
> ブラッドベリさんなどが本棚で泣いています。ホーガンさんのものを読んだのが最後くらいですかねえ?
ブラッドベリは、初期の二作品のみ、火星年代記・華氏451度、 ホーガンは創世紀機械だけですね。
> 日本の作家さんだと梨木果歩さんと小野不由美さんのものを楽しみにしていますが、「火車」で夢中になった宮部みゆきさん、まったく読まなくなってしまったのですよ。
梨木香歩は、西の魔女が死んだ、だけですね。
小野不由美は、今でも十二国記シリーズを・・・私が生きてるうちに終わるのか(笑)。
宮部みゆきは私もほとんど読んでいません。
> 荻原浩さんなども好きだったのですが。食わず嫌いで新しい作家の読み応えのある作品に出合えないといけませんので、まず先生お薦めの伊藤計劃さんと恩田陸さんのものを手に取ってみることにいたします。
荻原浩の海の見える理髪店をまだ読んでいません。
恩田陸の初期のSFがおススメです。
常野物語シリーズが良いかと、BookOffの100円コーナーにあります(笑)。
それでは彼岸で、
> 図書薦む 師の憩いとや 彼岸入る
> 小口をば 撫でて彼岸の 書と求め
> 書を開き 求めしものの 去る彼岸
良いです。
ありがとうございます。
オグリン先生へ
図書薦む 師の憩いとや 彼岸入る
小口をば 撫でて彼岸の 書と求め
書を開き 求めしものの 去る彼岸