薬喰い、その一、黒牡丹鍋=すき焼(鋤焼)・11/29・いい肉の日。
「い(1)い(1)に(2)く(9)」の語呂合せ。
イイ肉、食べてますかぁぁぁぁぁぁ。

で、肉と言えば、牛?豚?鳥?魚?
地元なのに村上牛・・・何年も食べておりませんWA。

え~、大昔は、お肉を薬と称して食べていました。
なぜ?わざわざ薬などと言ったかと言うとですネ~、
今の時代、肉を食べるのはあたりまえの事でありますが、
仏教伝来以降、獣の肉を食べることは、基本的にNGだったワケ。
しかし、庶民は、特に冬場、「薬」と称して、
健康のため?獣の肉をアレコレ食べました。
これを「薬喰い」、「寒喰い」などTO言いました。
モチロン内緒で食べたようですが・・・、
政府公認?公然の秘密?だったようです。
でで、、黒牡丹鍋は、
牛鍋、スキヤキの事であります。

なぜ牛を黒牡丹(こくぼたん)と言うのか?
それは中国の故事、
「唐の劉訓、牛に騎して京師に遊覧し、牡丹花を賞す」
から来ました、詳しく知りたい方はググッて下さいませぇ~。
この時期、ちょっと贅沢な、家族団欒には、すき焼ですネ。
一人すき焼は、ちょっと侘びしいデス。
妻を友も亡くして鋤焼のたぎる音/和田喜七

あ~、すき焼、年内に食べられるかしら?とほほ。
牛鍋てふ店まだありし荷風の忌/斎藤由美
牛鍋や妻子の後のわれ独り/石田波郷
すき焼の豆腐へばかり老の箸/加来ふさえ
鋤焼をつつくに淋し頭数/高澤良一
横額は八一の書なり鋤焼す/右城暮石
