律(りち)の風とは?

秋らしい趣のある風の事。
「律」は雅楽の「十二律」から出た呼称で「呂(りょ)」に対する音の調子。
日本では呂を陽、律を陰として、後者を秋の趣に擬(なぞら)えました。
人の世は愛想笑いか律の風/小栗釣月
呂律(ロレツ)が回らないは、ココから。
呂と律との音階が合わない状態が本来の意味。
昨日、まだ台風の影響が少ない地元にて。
律の風に吹かれながら少し歩いてみた。
何だか雅な調べが聞こえる気がしたヨ(笑)。
律の風。

祖母の名の残る箱膳律の風/小宮山勇
一舟の湖心離るる律の風/藤井寿江子
律の風大聖堂の鐘響く/谷澤秀子
よろづ屋は琴の師匠よ律の風/小澤菜美
蒼天や山の端にわく律の風/後藤眞由美
ギター抱き律の調べと同行す/小栗釣月
